PP袋とは?OPP袋やCPP袋との違いについても解説します。


PP袋とは、OPP袋、CPP袋、IPP袋の総称で、主にOPP袋を指す場合が殆どです。従ってPP袋はポリプロピレンの袋の総称と言えます。
正式にはOPP袋は、Oriented polypropylene(オリエンテッドポリプロピレン)と呼ばれますが、略して、PP袋と呼ばれています。
お客様がPP袋が欲しいとおっしゃると、弊社では用途を確認した上で、それぞれのPP袋をご案内しております。

それでは、それぞれのPP袋の特徴について説明します。
先ほども述べましたように、PP袋は、3種類のポリプロピレン(polypropylene)系の袋に分かれます。

1.OPP袋(透明度が高くパリっとしている) 2.CPP袋(柔らかく破れにくい) 3.IPP袋(透明度が高くボトムシール加工
の3種類です。

■ OPP袋とは

OPP OPP袋は透明度が高く、パリっとした質感が特徴です。ダイレクトメールや、商品の包装、花屋さんのラッピング、吊り下げ袋、ケーキのフィルム等、最も多くの範囲で利用されています。
一方、引き裂きには弱く、衝撃が加わると、一気に破れることがあるので、重量物や、重たいDMには適していません。
因みにOPPとは、Oriented Polypropylene の略で、二軸延伸ポリプロピレンと訳します。

■ CPP袋とは

CPP CPP袋とは、OPP袋とは透明度がやや劣りますが、ひっぱり強度があり、破れにくいため、重量物の商品や、重たいダイレクトメール、ブックカバー等に利用されています。
フィルムの特性として、熱加工(ヒートシール)した際に、OPPよりもギザギザが発生しやすくなるので注意が必要です。
CPPとは、Cast Polypropylene の略で、無延伸ポリプロピレンと訳します。ポリプロピレンを伸ばさずに加工したフィルムのため、ひっぱり強度があります。

■ IPP袋とは

IPP IPP袋とは食パンの袋によく利用される、透明度が高いのに、ひっぱり強度がある袋です。
IPPとは Inflation Polypropylene の略でインフレ無延伸ポリプロピレンと訳します。Inflation すなわち、風船のようにチューブ状に膨らましながら生産しますので、元はチューブ状のロールになります。これを製袋機にかけ、ガゼット状の袋に加工することで、食パンの袋が完成します。
また、このサイド部分が破れにくいことを活かし、他にクリアブックの中袋や、カレンダー用の袋としても使われることがあります。

OPP袋、CPP袋、IPP袋の比較一覧表

OPP袋 CPP袋 IPP袋
透明度 透明度が最も高い OPPに比べ 透明度は低い 透明度は高い
雰囲気 パリっとした感じ。 商品を引き立てる。 ビニール袋(ポリ袋)に似た感じ。肌着の袋にも使われる。 やわらかい感じ
引き裂きへの強度 弱い 強い 強い
加工の自由度、納期 多種多様な原反在庫から少量の加工が可能で、納期が最短 原反から少量の加工が可能なため、納期が比較的早い 袋のサイズ毎に原反を製造する必要があり、大ロットが必要で、納期はかかる
使用用途 ・ダイレクトメール
・商品陳列
・吊り下げ袋
・ケーキフィルム
・花のラッピング
・重量物
・ダイレクトメール
・ブックカバー
・食パン袋
・クリアファイル
・野菜袋