遊戯王のルール

遊戯王のルール06

カードスリーブ

スペルスピードとチェーンについて

ここでは、スペルスピードとチェーンについて解説をします。

スペルスピードとは

カードの効果スピードを指します。スペルスピードはカードの種類毎に1~3に設定されており、スペルスピードが1のカードが一番遅く、3が一番速いカードとなります。
カード毎のスペルスピードを考える前に、チェーンと言う仕組みを理解する必要がある為、次はチェーンについて説明します。

チェーンとは

魔法や罠カードの処理を効率的に行うために発生するシステムです。つまり発動したAと言うカードに対して別のカードであるBやCを発動していく行為を指します。Aを発動した時、相手のプレイヤーはそこでチェーンを行う機会が与えられます。ここで相手プレイヤーがチェーンに乗った(Bを発動した)場合、今度は自分がCを発動する事ができるようになります。また、相手プレイヤーがチェーンに乗らず、Bを発動しなかった場合は自分が発動したAに対してチェーンを行うことができるようになります。
チェーンは可能な限り積み上げる事ができます。そしてチェーン発動が最後に行われたカードから順番に処理が行われますので、どのようになるかを見てみましょう。

自分『ガガガマジシャンを召喚』→相手『奈落の落とし穴を発動』チェーン1→自分『安全地帯を発動』チェーン2→相手『安全地帯に対しサイクロンを発動』チェーン3→チェーン終了

この場合、最後に発動したサイクロン安全地帯が破壊されたため、ガガガマジシャン奈落の落とし穴から守る事が出来なくなりました。これにより相手が発動した奈落の落とし穴の効果が適用され、ガガガマジシャン奈落の落とし穴のテキストにより破壊し除外されます。

スペルスピードの種類

ではカード毎のスペルスピードを見てみましょう。

スペルスピード1:速攻魔法を除く魔法カード、効果モンスター
スペルスピード1のカードは最初に発動される効果のカードであり、基本的にはチェーン発動をすることができません。

スペルスピード2:速攻魔法、通常罠、永続罠、効果モンスター(誘発即自効果)
スペルスピード1と2の中でチェーン可能なカードです。誘発即自効果の効果モンスターですが、基本的には相手ターンでも発動ができると記載のあるものが、それに当たります。

スペルスピード3:カウンター罠
どのスピードの中でもチェーンができるカードになります。つまりカウンター罠の発動に対しチェーン発動できるカードは同じカウンター罠のみになるという事です。


ではもう一度具体例を見てみましょう。

1.自分『帝王の開岩を発動』→2.相手『サイクロンを発動』→3.自分『魔宮の賄賂を発動』→4.相手『カウンター・カウンターを発動』→5.自分『盗賊の七つ道具を発動』→チェーン終了

まず、一番最後に発動した5.盗賊の七つ道具で4.のカウンター・カウンターの発動を無効にし、破壊しています。次に3.魔宮の賄賂も4.カウンター・カウンターにより発動を無効にされ破壊されています。2.サイクロンも同様に3.魔宮の賄賂により発動を無効にされ破壊されています。つまり、1.帝王の開岩を妨げるカードは無いという状況になったため、1.帝王の開岩の発動ができたという事です。また、1.帝王の開岩がスペルスピード1であるため、スペルスピード2の2.サイクロンを発動することができました。更に3.魔宮の賄賂はカウンター罠カードでスペルスピードが3のため、その後発動するカードはすべてカウンター罠である必要がありました。
もし1.帝王の開岩のあとに発動したのが3.魔宮の賄賂であった場合、2.サイクロンはスペルスピードが2であるためチェーン発動する事ができません。


このようにチェーンの応酬が遊戯王の基本になります。

応用編『時と場合』

効果テキストの中でカードの使用するタイミングや条件が設けられていることがあり、
『~時』と『~場合』では内容が異なります。
『~時』はその処理や条件が満たされた直後にしか使用できないため、同一チェーン上で別のカードの介入等があった場合は発動できなくなるケースがあります。
『~場合』は処理や条件が満たされていれば使用できるカードになります。
そのため、『~時』のカードのタイミングを外して相手のカードを使えなくさせるなどのテクニックも習得しておくとよいでしょう。

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